令和4年第3回幸手市議会定例会が9月1日に開会した。この会議では、令和3年度の決算認定を含む25件の議案が審議された。
木村純夫市長は開会の挨拶で、新型コロナウイルス対策や市政推進への協力に感謝の意を表した。また、令和3年度決算の認定には特に力を入れており、健全な財政運営を目指していると強調した。
主な議案としては、令和3年度幸手市一般会計歳入歳出決算の認定が上程された。市長の説明によると、総合的な施策の実施が功を奏し、契約や施設利用が円滑に推進され、総収入はマイナスではあるものの改善が見込まれるという。また、新型コロナウイルス感染症対策の予算も確保されており、全体としての財政の健全化が進んでいるとの見解が示された。
また、特に関心を集めたのが、幸手市水道事業の決算に関する議案である。水道部長の柳下桂司氏は、未処分利益剰余金の処分について報告。水道事業の昨年度末の未処分利益は9,180万7,320円に上ることが示された。市民サービスを向上させるため、適切な資金の使い道が求められる。
一方、公営企業としての水道事業は、経営状況の改善が継続的に求められる。供給人口が減少している中、新たな収入源の確保や効率的な運営が課題として挙げられ、高い関心を集めていた。このような中で、水道部長は健全化基準内において、適切な財政管理を行っていくと説明した。
さらに、令和3年度幸手市国民健康保険特別会計や後期高齢者医療特別会計の決算も報告され、費用の増加が見込まれる中で健全であるということが確認された。特に国民健康保険特別会計では、支出のすべてが健全化基準に従っていることが強調された。
市長は今後も持続可能な市政運営を実施し、全市民が安心して過ごせる街を目指すと明言。議会では、議題の多様性とともに将来的な課題についても多くの意見が交わされ、会議が活性する様子が見受けられた。次回の会議も、高齢化社会や環境問題など多岐に渡るテーマが予想され、議員たちの議論が重要視されている。