令和4年第3回幸手市議会定例会が開かれ、11件の議案が承認された。
特に注目されたのは、令和3年度一般会計決算の認定である。本議案について総務常任委員長の小河原浩和氏が報告し、歳入歳出決算について説明を行った。令和3年度の歳入決算額は195億4,824万3,285円、歳出決算額は179億9,289万1,916円であり、実質収支は黒字であった。
議員からは「歳入の減少が見られる中、合理的な財政運営が求められる」との意見が飛び出した。特に、臨時財政対策債の多用についても指摘があり、財政担当官は今後の見通しを強調した。
また、健康福祉部長の関根一勝氏は、新型コロナウイルスワクチン接種の状況や、住民税非課税世帯に対する給付金について説明を行った。今回の補正予算案には、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金およびワクチン接種に関する予算が盛り込まれ、接種率の向上が期待されている。
議案第33号の審議では、四本奈緒美議員が賛成討論を行い、施策の充実を求める声が上がった。特に、交通安全対策や、市民の健康を守る施策が評価され、市役所の取り組みが期待されている。また、防災ハザードマップ作成事業も、市民の防災意識の向上に寄与するとの意見があった。
一方、一定数の議案には討論がなく、即時採決とされたことが多い。市長の木村純夫氏は、議会での議論を歓迎し、市政運営に力を入れる姿勢を見せた。議場から提案された様々な施策に感謝しつつ、今後の運営への意欲を示した。
最後に、閉会の際には、議員の健康と幸手市の発展を願う市長の挨拶があった。本定例会は、議会としての役割を果たしたことを再確認する機会となった。