令和4年第4回富士見市議会定例会では、市政一般質問が行われ、地域包括ケアを充実させるための高齢者支援と財政運用が主な議題として取り上げられた。
村元寛議員が「健康長寿のまち富士見」について質問し、高齢者の問合せに関する窓口の整備を強調。高齢者支援の相談窓口が複雑で分かりにくいとの声が多く、この点を改善する必要があると述べた。「どこに電話をすればいいか分からない」という利用者の困難を解消するために、高齢者あんしん相談センターの周知向上を図る必要性を訴えた。
さらに、認知症サポーターによる支援環境の確保と、介護支援ボランティアによる生きがいづくりについても言及。その中で、認知症サポーターの活動が目に見える形で地域に広まることが期待される。また、中学生を巻き込んだ地域活動の促進を図るべきだという意見もあり、教育と地域の連携が鍵であるとした。
基金の一括運用に関する質問では、市が行う債券投資による資産運用の重要性が確認された。特に安全な運用を意識し、高利回りが期待できる債券の追加購入の可能性についても議論が交わされた。これは公共事業や福祉サービスの財源確保に直結するものであり、市民の関心が高いと思われる。
今期の定例会では、財政運用や高齢者支援、地域活性化に対する議論が深まる中、市長は今後も市民の意見を反映しつつ、具体的な施策を進めていく姿勢を示した。市の持続可能な発展を目指し、さまざまな施策がこれからの富士見市に求められる。