令和元年の秩父市議会定例会が開かれ、市政に対する一般質問が行われた。
議員たちは、特に医療と教育に関する重要な問題について意見を交わした。イニシアチブをとり尋ねたのは、上林富夫議員で、最初に新潟で発生した地震について触れ、被災者への支援を強調した。
医療に関しては、市立病院の医療体制について質問し、常勤医師数や看護師数に関するデータが示された。昨年の医師数は20名であり、常勤職員は190名であった。本市では、医師不足が続いていると言われ、今後の医師招聘や外部研修の機会の重要性が強調された。また、看護師不足について、定期的な採用試験を実施し、人材確保に努める姿勢が示された。平均入院日数についての説明もあり、秩父市立病院の医療現場での具体的な改善策が求められている。
また、小中学校の教育の現状については、いじめ対策や学生の学力向上を巡る課題が浮き彫りになった。特に、いじめの認知件数が増加しており、教育長はその対応について取り組む姿勢を示した。一般的に、不登校の子供たちの現状も説明され、教育支援の包括的なアプローチが必要であるとの認識が強調された。
空き家問題も多くの議員から取り上げられ、その抑制策として解体費用の助成制度導入などが提案された。現在、市が把握している空き家の総数は約2760戸であり、利用可能な空き家の活用策が求められている。
姉妹都市についても議論され、特に江陵市との関係が重要とされ、交流の進捗状況が確認された。これらはすべて地域における市民生活の質に大きく影響する問題であり、今後も議論を要するものである。
最後に、生活保護状況についても質問がなされ、実675年の受給者数や制度の運用に関する答弁で、市民の切実な声に耳を傾ける必要があると再認識された。議員たちは、地域住民が抱える課題について共感を持ちつつ、具体策を模索し続ける姿勢を示した。