秩父市議会は、令和6年6月定例会を開催し、さまざまな議案が討議された。
本日の会議では、議案第41号から第45号まで一括上程され、各委員長からの報告が行われた。
特に、議案第41号については埼玉県後期高齢者医療広域連合の規約変更が提案され、出浦章恵議員が反対の立場から討論を行った。出浦議員は、厚生労働省によるマイナ保険証の利用促進施策に懸念を表明し、特に地方におけるその影響を指摘した。
出浦議員は、2023年度の秩父市立病院におけるマイナ保険証の利用率が0.7%にとどまっていることを挙げ、医療機関への強制的な利用促進に疑問を呈した。
また、大久保進議員からは、地方における「こども誰でも通園制度」の制度拡充に関する意見書が提案された。議員提出議案第15号から第17号までが即決で可決され、地域における子育て支援の重要性が確認された。
また、南小学校校舎大規模改造工事に関する報告も行われ、教育長からは工事の進捗状況や安全管理についての説明があった。工事は2工区に分け、児童の安全を優先しながら進める方針が示された。
市長は、議会運営を振り返り、市政における重要案件について議員からの貴重な意見を受け止め、今後の運営に活かす考えを示した。特に、先端技術推進プロジェクトや情報発信の強化についても言及し、市民への新たな取り組みが期待されている。
今議会の成果を市民生活向上に結び付ける意向が示され、全体として建設的な議論が展開されたことが印象的であった。この定例会では可決された議案の迅速な執行が求められる。