令和4年9月の秩父市議会では、市政に対する一般質問を受けて、さまざまな重要な課題が提起されました。特に、2026年に埼玉で開催されるねんりんピックの動向など、高齢者の健康促進に関する問題についての発言が目立ちました。
市民参加型のスポーツイベントであるねんりんピックについて、発言した大久保進議員（公明党）は、秩父市の特性を活かしたペタンク選手権の誘致の必要性を訴えました。この大会は参加者が見込まれるため、地域経済にも良い影響を与えることが期待されます。特に、秩父市はペタンクが盛んな地域であり、誘致に向けた動きが始まるべきだと強調しています。
さらに、高齢者施策に関する議論が行われ、肺炎球菌ワクチンの接種についての補助案が提案されました。大久保議員は、日本における肺炎の死亡原因の高まりを挙げ、定期接種が重要であると述べました。肺炎球菌ワクチンの2回目以降の助成が求められ、特に高齢者においてその必要性が強調されました。田端保之福祉部長は、現状での定期接種についての補助は制限があることを説明しましたが、議員からの再三の要請により、さらなる議論が必要だとの姿勢を示しました。
また、ICTを利用した健康管理についても取り上げられ、学校教育におけるデジタルツールの導入が進行する中で、子どもたちの健康へ影響を与える懸念が示されました。特に、長時間座ることが予想される姿勢に関する研究が進められるべきだとの提案がありました。教育長は、学校における健康教育の重要性を認識し、検討を重ねる必要があると応じています。
救急搬送に関しては、高齢者の搬送が増加している中で、搬送後の帰宅方法が問題視されました。医療従事者の負担を軽減するため、サービスの向上と資源の確保が求められました。
今後の課題としては、これらの施策への財政的支援を確保し、持続可能な形での健康管理の強化を図る必要があります。市は今後も地域の医療機関や住民と連携し、高齢者が安心して暮らせる環境づくりに向けて取り組んでいく方針を示しています。