令和3年9月22日、秩父市議会は定例会を開催した。今回は主に議会改革や関連議案、さらには市長提出の追加議案に関する重要な審議が行われた。
議会改革に関する委員長の報告が行われ、委員会は数回にわたり議会傍聴規則の見直しを協議したことが示された。特に手話通訳や携帯電話の取り扱いに関する規定が見直され、より現代に即した内容へと修正される予定である。報告を行った議会改革特別委員長の浅海忠議員は、今後も多様な議題について協議を続ける意向を表明した。
また、議案第47号から第72号までの26件が一括上程され、各委員長からの報告及び質疑が行われた。通告された質問に対しては、各委員長が各所管の状況や意見を詳細に説明し、特に町づくりや福祉、教育分野の状況について意見が交わされた。特に、議案第48号の歳入歳出決算の認定や国民健康保険特別会計決算に対する審議では、反対意見と賛成意見が分かれ、現行の経済状況や新型コロナウイルスの影響に関する議論が活発に行われた。
議会では市長提出の追加議案として、秩父市監査委員の選任が提案され、小櫃市郎議員が後任として指名された。この提案は即決で承認され、議会の信任を受ける形となった。
議員からは議員提出の議案として、沖縄戦戦没者の遺骨を含む土砂を埋立てに使用しないことを求める意見書や、秩父市議会傍聴規則の改正が提案され、速やかにこれらは可決される見込みである。
さらに、放課後児童クラブに関する議案も議論され、具体的にはふれあい学校にかわる新たな制度の必要性が再確認された。市内の育児環境をより良くするための取り組みが求められる中で、各議員からは育児を支えるための制度サポートの重要性についての意見が相次いだ。このように、市議会においては市民生活に密接に関連する施策が軸となり、地域の現状を考慮した真摯な議論が展開された。