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秩父市議会、コロナ対策とICT教育を重視

秩父市議会はコロナ対策の進捗やICT教育の実施状況を確認し、東京オリンピックへの準備状況も報告。
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令和3年6月16日に開催された秩父市議会定例会において、様々な議題が取り上げられた。この中で、特に重要なテーマとしてコロナ対策とICT教育の進捗状況、さらに東京オリンピックに関する計画が挙げられる。

まず、コロナ対策に関して、日本共産党の出浦章恵議員が質問を行った。出浦議員は、秩父市におけるPCR検査の進捗状況や接種率について疑問を呈し、十分な対応を求めた。また、ワクチン接種に関して多くの市民から寄せられた不満の声が紹介され、特に予約が取りにくい状況への対応が急務であると強調された。

保健医療部長が答弁した内容によると、現在、埼玉県全体で行われているPCR検査は約92万件に達しており、秩父市においてもPCR検査キットの提供を行っている。また、ワクチン接種については65歳以上の高齢者の予約率は57.6%であり、その状況を踏まえつつ今後の対応を進めていくとしている。

次に、ICT教育に関連し、出浦議員は市内の教育現場での学習用端末の配布状況および使用実績について質問した。教育長は、昨年度の高篠中学校等でのモデル校としての調査結果が報告されており、ほとんどの児童生徒が学習用端末を使った授業に積極的に取り組んでいることを強調した。家庭でのWi-Fi環境の整備についても言及され、秩父市としてモバイルWi-Fiルーターの貸出しを通じた支援を行っているとのことであった。

東京オリンピックに関する当市の計画については、出浦議員が、選手団がコロンビアから受け入れる具体的なプランについて質問をした。市長室長は聖火リレーの詳細や観客の受け入れ状況に関する説明を行い、感染症対策を徹底しつつも、数日の予定で選手団の受入れを進める考えであることを述べた。

さらに、養育費保証契約に関する話題が取り上げられ、未払い養育費に関する新たな支援策が求められた。これに対し、福祉部長は養育費保証契約の制度を導入する考えを示し、市民支援の必要性を訴えた。

だが一方で、海など課題も多いことから、今後の調査と検討を進めるとした。

この他にも、旧東高校の活用策や公衆トイレの管理体制についても触れられ、市民が快適に利用できる環境整備の重要性が語られた。市長は「市民の皆様にとって有効な施設を再利用できるように、具体的な方針を示していく」と意気込みを見せた。

今回の議会では、これらの施策を通じて市の活性化へ向けた前向きな姿勢が示されたものの、多くの課題も残された。市としては、今後、これらの施策の具体性をさらに高めていく必要があると言えそうだ。

議会開催日
議会名令和3年6月秩父市議会
議事録
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