令和4年9月21日に開催された秩父市議会定例会では、議案や請願についての議論が行われた。
この日の議題には、議案第64号から議案第80号までも含まれている。議案第64号は「秩父市過疎地域持続的発展計画の変更」や「職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例」の一部改正など、その多くが市の運営にかかわるものであると総務委員長の笠原宏平議員は報告した。
特に、議案第73号の令和4年度一般会計補正予算に対しては熱心な質疑が交わされた。清野和彦文教福祉委員長は、当該補正予算には安倍晋三元首相の国葬関連費用も含まれており、これに対する市民からの懸念が多いと指摘した。
反対意見を挙げたのは出浦章恵議員で、「この感じでは市民生活の安全が脅かされかねない」と述べ、特にマイナンバーカードの出張申請サポート事業費に対する懸念を表明した。出浦議員は「プライバシー保護が十分に対策されているか不安」と説明し、会議は活発な討論を経て、過半数の賛成で本案は可決された。
また、議請第1号においては、秩父地域の県立高校4校の存続を求める請願が審議され、委員長は「教育と地域の活性化に貢献するために重要」と報告した。
現在市の直面する課題は、教育機関だけでなく、暮らし全般に広がっており、物価高騰やコロナ対策が市民生活に深くかかわっている。市長はこれに対する認識を示し、今後も議会と連携して対応していくことを語った。