秩父市定例会において、産業、雇用政策や公共施設の施策に関する審議が行われた。
特に、広域化や高齢者雇用などの地域雇用活性化推進事業について、厚生労働省からの委託が確認された。これにより、地域の特性を生かした雇用施策を進める方針が示された。地域経済の活性化を目的として、企業と求職者のマッチング強化が重点に置かれる。
具体的な取り組みとして、「健やかに彩り豊かなちちぶで働こうプロジェクト」が開始され、製造業や観光業の魅力を発信することで、地域内の雇用の確保や人材育成を図ることが期待されている。市としても、高齢者の就業機会の確保に向けた施策を強化する方針である。
また、秩父市では再生可能エネルギーの確保も重要課題とされており、秩父新電力株式会社が黒字を維持し環境に優しい電力供給を行っていることが報告された。地域内の事業者との連携が進むことで、確保される電力の質の向上を図る。
さらに、市では公共施設のファシリティマネジメントが進められており、特に老朽化した施設への対応が求められている。大滝総合支所や市営住宅の移転・管理に関する検討が進められ、地域の景観や観光機能の向上につながる施策が提案された。
最後に、水道事業の広域化についても言及され、秩父地域の水道状況の改善へ向けた取り組みが確認された。各施策の進捗について市民への周知が重要であり、さらなる検討が期待されている。