令和元年6月の秩父市議会にて、重要な市政に関する質問が行われた。議員たちは、エリアマネジメントや都市緑化、観光誘客など多岐に渡るテーマで市長や関係者に意見を求めた。
特に清野和彦議員は最初に登壇し、エリアマネジメントについて具体的な提案を行った。彼は、地域経済を活性化する方法として、民間主導のまちづくりの重要性を指摘し、官民連携の進展を訴えた。市長室長の宮前房男氏は、エリアマネジメント負担金制度の活用について説明し、地域が主体的に取り組むことが大切と強調した。
都市緑化については、議員たちが街中における緑の不足を指摘した。特に、清野議員は市役所近くの御花畑駅周辺に緑が少ない点を掲示し、市民の要望に応えるため更なる緑化推進策の必要性を訴えた。これに対して地域整備部長の廣瀬恭一氏は、具体的な取り組みを明示し、今後の計画について言及した。
観光誘客に関する質問では、特に秩父夜祭についての安全対策が焦点となった。交通規制の実施によって訪問者の安全を確保するための方針が示され、観光ルートの整備も進められることが強調された。鈴木日出男産業観光部長も、この観光戦略がいかに経済成長をもたらすかを語り、地域活性化に向けた取り組みを約束した。
下水道事業についても言及がなされた。市民から寄せられた声に基づき、公共料金の見直しや財政の健全性について協議がなされ、持続可能なインフラ整備に向けた考えが確立されつつある。
また、大久保進議員は高齢者の運転支援について質問し、高齢者向けの交通安全対策として踏み間違い防止装置の設置補助を提案した。この点に関して、市民部長は予算に依存するとの見解を示しつつ、他自治体の取り組みを参考にさらに研究していく意向を示した。
さらに、女性活躍推進法に基づき、女性管理職の登用促進に関する議論も展開された。市総務部長は、女性職員の活躍推進における進捗を報告し、数値的な目標設定についても言及した。今後の方針として、管理職の増加を目指す姿勢が明らかにされ、職員の意識改革にも力が入れられることが誓われた。
これらの質疑応答を通じて、行政と市民の乖離を埋め、政策の透明性を持たせ、市民参加の下で進められる町づくりが強く求められていることが再確認された。市としても、これらの成果を基に市民の声に耳を傾け、より良い秩父市を実現するために邁進する意義が問われている。