令和4年12月定例会では、鳥栖市の職場環境や新型コロナウイルスワクチンの接種状況、また市内の野良猫問題など、多岐にわたるテーマが論議された。
議会において最初に取り上げられたテーマは、コロナ禍における庁内の職場環境の変化である。石丸健一総務部長は、出入口にサーマルカメラを設置し、マスク着用や透明のパーテーションを設置するなどの対策を報告した。換気の重要性も強調し、空調の温度の工夫も行っていると述べた。
次の質問では、野下泰弘議員がSDGsの観点からの協力を求め、特に空気清浄機の導入を提言した。また、ウオームビズの推奨も求め、寒い季節に適した服装の条件化への検討を促した。
新型コロナウイルスワクチンについても議論された。永江ゆき議員は、6か月から4歳までの乳幼児に対するワクチン接種の必要性について疑問を呈し、市における接種状況を確認した。保健福祉事務所からの報告では、接種者はわずか32人だが、重傷者は出ていないとの回答があった。
身体への影響及び副反応の議論が続く中、永江議員は、接種リスクと効果の情報が市民に適切に伝わっているかを問うた。市民の安心を確保するためには、精度の高い情報発信が必要であると強調した。
また、野良猫の問題に関しては、餌やり禁止の指導が行われているものの、その実施状況に疑問が呈された。野下議員は、地域における野良猫への不妊去勢手術の助成が必要であるとし、その実施を求めた。市では「公益財団法人どうぶつ基金」に登録し、TNR活動を支援すると述べてはいるが、本市としての詳しい取り組みが求められるといった意見もあった。
最後に、令和5年度当初予算については、新しい市長のもとで決められた予算が組まれることになるため、公平な議論が求められる状況である。今後も市民と連携しながら健全な財政運営や市民サービスが提供されることが期待される。