令和6年6月の定例会では、熱中症対策や学校給食、キャッシュレス納税などが議論の中心となった。特に永江ゆき議員は、通学路における熱中症対策の必要性を強調し、体調管理を注意喚起した。教育長の佐々木英利氏は、令和5年度において小学校69名、中学校87名が熱中症になったと報告した。
これに対し、教育現場では定期的な水分補給の声かけや、ネッククーラーの着用などの対策が講じられていることも報告された。永江議員はさらなる日陰の確保や、地域の協力の必要性についても言及し、具体的な対策への期待を示した。
また、学校給食についても永江議員が取り上げた。今年の食育月間に合わせ、給食の質や家庭での食育の重要性を訴えた。教育長は、給食の摂食時間が小学校平均27分、中学校平均14分であることを明らかにし、給食の栄養価を意識した指導の必要性を認めた。
続いて、キャッシュレス納税に関する議題では、税公金キャッシュレス納付推進プロジェクトについても触れた。市民環境部長の吉田忠典氏は、キャッシュレス納付が全体の28.7%を占め、納付方法により手数料が異なることを説明した。
最後に、市民公園内に設けられるスポーツ施設エリアの計画も発表された。スポーツ文化部長の石丸健一氏は、温水プールやテニスコートの導入が検討されていると述べ、今後の進展に期待を込めた。
市長の向門慶人氏は、公共施設の整備にあたっては、多目的グラウンドの設置が優先されるとしつつも、プールの設置に関しても柔軟な検討を行うと強調した。こうした議論を通じて、議会では市民の声に耳を傾け、具体的な施策が検討されていることが伺えた。