令和6年6月の定例会では、主要な議題がいくつか議論された。特に注目を集めたのが、飛松妙子議員が提起した「高校生とのパネルディスカッションについて」である。飛松議員は、6月2日に行われた鳥栖市市制施行70周年記念式典でのパネルディスカッションの意義を強調した。記念式典には、木下晴香さんやオラキオさんといった著名人が参加し、地元高校生と共に地域振興についての意見を交わした。飛松議員はこの取り組みが、世代間の交流を深め、地域に対する愛着を育む良い機会であったと述べた。
次に焦点が当たったのが、「鳥栖まちづくり推進センター建設について」である。このセンターは現在の分館を統合する形で整備される予定で、古賀達也市長は、地域住民の意見を反映した魅力的な施設へとするための調整を行っていると説明した。地域課題の解決に向けて、さまざまな年齢層と立場の人々の対話が必要であると強調され、今後も積極的に関与していくことが約束された。
また、難聴者支援に関する議論も行われ、古賀達也健康福祉みらい部長は、窓口での対応策や補聴器などの支援制度について述べた。さらに、市としては難聴者の支援を促進するため、聴覚補助機器の導入も検討している。
最後に、防災対策についても議論が交わされた。山口知事が設けた防災対策監が新設され、その役割が地域防災計画の見直しや、市民に対する啓発活動の指導となる旨が示された。防災対策が進む中、より実効性のある施策が求められていることが浮き彫りとなった。
令和6年6月定例会では、地域活性化、住民交流、防災対策、支援体制の強化がいずれも重要なテーマとして取り上げられ、今後の施策に生かされることが期待されている。飛松議員が指摘したように、住民の声を反映することが、真の地域振興につながるとされ、さらなる具体的な取り組みが今後の焦点となりそうである。