令和6年6月の鳥栖市定例会において、市議会では自然環境保全のための施策や条例についての質疑が交わされた。特に、鳥栖市の美しい自然環境を保全する必要性が強調された。議員の齊藤正治氏は、鳥栖市が直面している自然環境の維持と保護の重要性について言及し、特に高まる土砂災害の危険労加え、先日の豪雨による影響を挙げた。更に、佐賀県が土砂の埋立による土壌汚染を防ぐための条例を制定する背景と、鳥栖市でもこの条例に基づく施策を進める必要性を訴えた。
議員による要請の中で、特に注目されたのは盛土規制法に基づく対策である。市民環境部長の吉田忠典氏は、県条例の目的について、環境保全の観点から規制の必要性を説明した。また、議員は景観法の重要性を再確認し、鳥栖市の自然豊かな環境を未来の世代に引き継ぐ責任と、そのための施策の必要性も述べた。
さらに、道路行政の進捗状況についても議論が交わされ、特に国道3号の整備や、鳥栖駅周辺整備計画に関して市長や部長らが見解を示した。駅周辺の利便性向上を目指して取り組む短期施策が多くの市民の関心を引き寄せていることも確認され、今後の具体的な進捗に期待が寄せられる。
議会の中で、鳥栖市の近未来に向けた都市開発の必要性が改めて強調された。市長の向門慶人氏は「鳥栖市のポテンシャルを最大限活かし、今後の施策に反映させていく」と述べ、具体的な行動を求める議員の発言に対して、スピード感をもった取り組みを進めると答えた。最後に、議会は引き続き、市民と環境に優しい施策を進めていく方針を固めた。