令和3年9月の定例会において、鳥栖市の学校施設改修や中学校給食、さらに医療的ケア児の受け入れ状況について議論が交わされた。特に学校施設の改修に関する問題では、老朽化が進む校舎の雨漏り問題が指摘された。これに対し、教育委員会の小栁教育部長は、学校施設の大規模改修について、過去の実績を踏まえ、早期の対応を検討する考えを示した。
松隈清之議員は、学校の雨漏りが教育環境に与える影響を強調し、各校の要望をもっとスムーズに反映する仕組みが必要だと訴えた。市の対応には限界があるとの見方が上がり、より早急な改修が求められている。
また、中学校の完全給食についても新たなコーナーを設置し、運営がスタートしたことに触れられた。教育長の天野昌明氏は「初日の反応は良好であり、今後も安全で安心な給食の提供に努める」と説明したが、調理や配膳に関する課題が指摘された。特に、給食トレーの使用がないために生徒たちが何度も給食を取りに行く状況に懸念を示す声もあった。
医療的ケア児の受け入れに関しても議論された。保育所入園を希望する医療的ケア児についての対応が求められたが、現在のところ具体的な受け入れ実績はない。関係課との協議を進めながら、実際の入園がどのように行われるか、今後の動向が注視されている。