令和3年9月定例会では、主に健康寿命や高齢者支援、街づくり、そして新型コロナウイルスに関する質問が行われた。
特に、健康寿命の増進に向けた取り組みについて、西依義規議員が健康寿命の3要素である運動、栄養、社会参加の必要性を指摘した。高齢者は外出自粛の影響を受け、運動不足や認知機能の低下が懸念されている。これに対し、鳥栖市の岩橋浩一健康福祉みらい部長は、感染対策を講じながら介護予防事業を再開し、通いの場の支援を強化する意向を示した。
また、うららトス健康都市宣言の浸透状況についても言及があった。西依議員は、社会参加を促進する取り組みの必要性を訴え、多くの市民が健康に関心を持つよう啓発していくことが求められると強調した。鳥栖市は、健康づくりの施策を進めており、具体的には健康マイレージ事業の成果を挙げた。参加者の意識が変化し、運動習慣を持つようになってきているとのことだ。
加えて、歩きたくなる街づくりの観点からも議論がされた。西依議員が、健康を意識した都市整備の重要性を指摘したのに対し、岩橋部長は、心身ともに健やかなまちを目指す施策として、歩行者が安心して散策できる環境整備が必要であると述べた。
そして新型コロナウイルスの影響についての質問も引き続き行われた。市長と副市長は、鳥栖市のワクチン接種の進捗状況や対応可能なPCR検査体制について説明。接種券の発送を進め、ワクチン接種の重要性を伝えていくことが公表された。医療機関との連携強化が不可欠であるとも話された。
参加者からは福祉の観点からも避難所での環境整備の必要性が提起され、応急対応ができる体制を整えることが求められている。市民防災会議では、男女共同参画の視点を取り入れ、女性の視点からの防災体制構築も進められていることにも触れた。