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鳥栖市、待機児童問題解消に向けた議論

令和5年3月の鳥栖市定例会で、待機児童問題や市の成長戦略を議論。市長は具体的施策の必要性を認識。
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令和5年3月、鳥栖市で開催された定例会で、向門慶人市長の施政方針や様々な問題が議論された。

一般質問では、池田利幸議員が放課後児童クラブ(なかよし会)についての現状を質問した。特に保育士確保と待機児童問題が深刻だと指摘し、向門市長に早急な対応を要請した。

池田議員は、現在のなかよし会の通年利用児童数660名に対し、待機児童が139名にのぼる現況を示し、これが地域の子育て環境の質を損ねていると強調した。入会後の保育士の確保や施設の整備は喫緊の課題であり、向門市長は人的資源の確保について慎重に検討していると答弁した。

加えて、西依義規議員も質問を行い、市長の目指す「10万都市」のビジョンについて確認した。彼は、人口増加を図るにはより具体的な施策が必要であると指摘し、目標設定についても再考を促した。これに対し、向門市長は、鳥栖市の成長のポテンシャルを損なわないよう、土地利用の見直しを進める意向を示した。

また、永江ゆき議員の質問では、子育て支援の在り方が問題となった。これに対し、向門市長は「子供は宝である」との信念を示し、直接支援の実現を目指すと宣言した。過去の政策が功を奏していない場合、市の選択肢として「待機児童ゼロ」を掲げる公約が重要になっていると説明した。

さらに、地域における協働の必要性についても議論が行われた。西依議員は、自治体が住民とともに協力して新しい施策を実施する姿勢が行政に求められていることを強調した。向門市長は、協働の重要性を認識し、幅広い範囲の地域活動への支援を約束した。

会議の最後には、議案甲第18号の副市長選任が可決された。新任の副市長に大久保哲郎氏が選任されることとなり、市政のさらなる発展が期待されている。

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議会名令和5年3月定例会
議事録
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