令和3年12月定例会が開催され、特に豪雨による被害についての質問が多く出た。
中川原豊志議員が、8月の豪雨災害の状況について質問した。
石丸健一総務部長は住家被害や道路、河川の情報を詳しく述べた。
床上浸水が13件、床下浸水が4件、道路被害は45件に上り、多数の通行止めも発生した。
さらに、下野排水機場の排水ポンプが運転停止した影響で、冠水が広がった点を強調した。
中川原議員は、ポンプ停止が冠水被害の原因になったのではないかと指摘したが、福原茂建設部長は、降雨や周辺河川の水位の影響が大きいとの見解を示した。
彼は排水機場の位置や、効率的な排水への改善策についても説明し、県との連携強化を約束した。
次に、農業への影響について、宮原信経済部長が農作物の冠水被害について報告した。
水稲566ヘクタール、大豆143ヘクタール、特に大豆の減収が顕著とのことだった。
補償に関する質問も出されたが、農業者支援策の充実が求められた。
さらに、教育関係では小学校の遊具設置状況が取り上げられた。
鳥栖小学校は他校と比較しても遊具が不足し、保護者から使用できない滑り台についての不満が寄せられた。
市教委は、今後、予算要求を行う方針だが、新しい設置の必要があるとの意見が強調された。
また、豪雨災害対策が重要視され、下野町の排水機場に対する即時の改善が求められた。
今後の対策として仮設ポンプの設置や、早期復旧を要望した。また、防災ラジオの配付を通じて、住民への情報伝達の役割を強調した。
上記の多くの課題は、次回の市議会でも引き続き注視と改善が求められることが強調された。
全体を通じて、住民の安全確保や災害への備えが今後の市政の重要なテーマになるとの認識が示された。