令和2年12月に開催された議会では、議員が様々な課題について質問を行った。
一般質問の中で、齊藤正治議員が取り上げたのは、味坂スマートインターチェンジの進捗状況についてだ。彼は、新しいインターチェンジが国道3号の交通混雑緩和に貢献すると強調し、周辺開発にも期待を寄せた。このインターチェンジによって、物流効率が向上し、企業誘致が促進されると述べた。
また、松雪努建設部長は、インターチェンジの周辺での道路整備や地域住民の協力を受けた進捗について詳細に報告した。現在、アクセ道路の工事が進み、5年後の開通に向けて取り組んでいる状況が説明された。
次に、齊藤議員は開通に伴う市内道路の交通環境について質問した。彼は交通の網を強化するため、市道や主要道路の整備が必要であると訴えた。松雪建設部長は、アクセス道路を整備するための都市計画を説明し、市道の拡幅事業を進めていることを紹介した。
さらに、齊藤議員は、100ヘクタール団地構想の進捗についても言及した。彼はこの計画が企業誘致や人口増加にどのように寄与するのかを説明するよう求めた。松隈久雄経済部長は、基里南部地区での土地利用構想を進めると述べたが、農地調整や造成工事の必要性が課題であることを認めた。
また、精神障害者への医療費助成制度の拡充に関する要望も討議された。藤田昌隆議員は、精神障害者に対する助成制度が他障害とは異なるとし、対応を求めた。この問題は、県議会でも取り上げられ、知事は市町と協調して進める意向を示した。
最後に、鳥栖駅周辺の整備と中心市街地の活性化について話し合われた。市長は駅周辺の整備事業が断念されたことに対して、財政的な問題が依然として解決されていないことを強調した。これに対し、議員からはさらなる検討や具体的なプランの策定が求められた。
議会では、このように多岐にわたる課題が取り上げられ、市の将来に向けた計画的な取り組みが求められた。市当局は、住民の声に耳を傾けながら、それぞれの課題に取り組んでいく姿勢を見せている。