令和5年6月定例会では、市の公用車と私用車の使用に関する問題が取り上げられた。
議員の和田晴美氏から、公用車の運用状況に関する質問があった。市は現在119台の公用車を保有しており、そのうち50台を共用車として一元管理している。共用車の利用頻度は高く、各課の職員が市内外業務で使用しているため、適正な台数で管理されているとのことだ。
また、小中学校の公務で自家用車を使用する際のルールも説明された。県が定める基準により、8km以上の場合に1km当たり20円を支給し、日当は支給されないという。和田議員はこの負担が不公平ではないかと反論し、職員の心理的な安心と経済的な負担を軽減するため、公用車を必要とする体制を求めた。
一方、鳥栖市の動物愛護施策も確認された。市民環境部長は、佐賀県動物愛護推進計画を踏まえ、地域猫活動を推進していることや、地域のボランティア団体との連携について報告した。特に、TNR活動は、猫の無秩序な繁殖を防止するための重要な活動であるとされ、今後も進行中の施策は維持される見込みだ。
また、意見形成支援について、健康福祉みらい部長はアドボケイト制度の重要性を認識しており、子供たちが自己表現をしやすい環境を作る必要があると述べた。
最後に、とっとちゃんPAYの利用状況についての質問もあり、発行された電子商品券は99%の高換金率を記録し、地域経済への波及効果が見込まれていることも強調された。今後の展開に関しては、電子商品券の利用範囲の拡大が期待されており、更なる施策の検討が進められると考えられる。
市が抱える人手不足の解決とともに、多様な施策の充実が求められる中、公共サービスを享受するすべて市民のために、持続可能なまちづくりへ向けての進捗が見逃せない。