令和元年9月定例会において、一般質問が行われ、特に災害対策や地域振興に関する議論が活発だった。
今回の会議では、牧瀬昭子議員が数回にわたり発言し、特に災害について訴えた。彼女は、今年の夏に降った大雨と台風によって多くの人々が苦しい状況に置かれていると述べ、避難所での生活を送る被災者に思いを寄せた。
「この地域は最近、大雨の影響で何度も災害に見舞われており、災害対策の強化が急務です」と牧瀬議員は強調した。また、道路や河川の管理が適切に行われていないとし、雨水排水施設の整備が必要であることを訴えた。
続いて、松雪建設部長は、内水氾濫に対する対策の必要性について語り、特に雨水排水施設の整備や土地利用の見直しに関わる計画を進める意向を示した。彼は「局地的な豪雨は今後も続くと想定され、そのための準備が不可欠です」と述べた。
次に、議会では子供の育成支援に関する質問も浮上した。牧瀬議員は、病児保育の充実について市の取り組みを問うた。「病児保育施設が少なく、働く親にとっては非常に負担が大きい。そのため、市が積極的にこの問題に取り組む必要があります」と彼女は語り、医療機関との連携を強化する意義を訴えた。
また、森林環境税に関する話題も議論された。古賀経済部長は、県の森林環境税が現在どのように活用されているかについて説明し、特に間伐事業や森林再生に関わる取り組みが強調された。「森林の公益的機能を維持することは、地域全体の環境にとって重要です」と述べた。その一方で、議員たちは国の森林環境税制度についての理解を深め、地域密着型の利用促進を提案した。
新鳥栖駅周辺の開発についての質問もあり、藤田昌隆議員は周辺の空き地の現状に対して不満を表明した。「駅前の土地が活用されていないのは非常にもったいない」と語り、特に大型施設の誘致を強く求めた。
最終的に、議会では森林環境税の利用促進にあたり、防災の視点を持った取り組みも考慮すべきであるとの意見があり、今後の計画において多様なアプローチを模索していく必要があることが確認された。