令和6年2月の臨時会では、主要議案の審議が行われた。
議長の松隈 清之氏は、会期は本日1日のみとすることを確認した。
続いて、会議録署名議員として緒方 俊之氏と西依 義規氏が指名された。
この日の質疑では、特に議案甲第1号および議案乙第1号、乙第2号の3つの議案が重要なテーマとして取り上げられた。
まず、工事請負契約の変更については、向門 慶人市長が提案理由を説明した。新庁舎整備のため、契約金額が272万5,800円の増額を求めることとなった。発生原因は、旧庁舎解体作業中に見つかったアスベストの撤去に伴うものであり、飛松 妙子議員はその安全管理の重要性を強調した。
飛松議員は解体工事の進捗にも関心を示し、「3月18日までに工事終了の見込みか」と質疑を行った。それに対し、古澤 哲也総務部次長は「現時点でのスケジュールは予定通り進行中であり、完了見込み」と述べた。
次に議案乙第1号、令和5年度鳥栖市一般会計補正予算についての審査が進められた。歳入は地方交付税の確定により追加され、8,664万円の低所得世帯支援の給付金が含まれている。これに関連して樋口 伸一郎文教厚生常任委員長は、物価高騰による影響を踏まえ「困難な状況にある世帯への支援が求められる」と指摘した。
また、議案乙第2号の下水道事業会計の補正予算では、西田川排水区の雨水整備事業が進捗中であり、地域の安全を確保する目的で議論が交わされた。藤田 昌隆建設経済常任委員長は、今後の進捗状況に関し質疑を受ける中で事業の重要性を訴えた。
3つの議案はすべて各常任委員会からの報告を経て、最終的に可決された。ボトムアップ型の議論を通じて、地域住民の生活向上を図るための重要なステップとなったと言える。
この臨時会は午後2時47分に閉会した。議会は市民に密着した施策の充実を目指し、今後も取り組んでいくことが求められる。