鳥栖市議会の臨時会が令和4年10月に開催された。
この会議では、工事請負契約の変更や一般会計補正予算に関する議案が審議された。特に、補正予算の追加について関心が集まり、各委員から多くの質疑が寄せられた。
まず、議案乙第32号の令和4年度鳥栖市一般会計補正予算は、5億4151万7000円増額される内容である。主な要因は新型コロナウイルス感染症に対する支援と、物価高騰対策であるとした。橋本康志市長は、「補正予算の総額は355億9,567万2000円となり、民生費や衛生費、商工費が重点的に見直されている」と説明した。
また、補正予算の詳細に関して、成冨牧男議員(日本共産党)は、プレミアム付商品券の発行に関する質問を行い、その背景や必要性について追及した。古沢修経済部次長は、「第1弾の発行は高い換金率を得たが、紙商品券の発行が見送られた理由は、年内の発行が困難だからである」と答弁した。各議員からは、電子券と紙券の両方の発行が求められる場面も多く、地域商業の活性化が議論された。
さらには、工事請負契約の変更に関する議案甲第31号も審議され、陸上競技場の改修工事に伴い、契約金額が変更されることが確認された。文教厚生常任委員会の藤田昌隆委員長は、「設計変更による影響や今後の工事の見通しについても、詳細な説明を求められた」と報告した。
最後に、会議は質疑と討論を経て、上記の議案は全て可決された。議会は今後の予算執行が地域社会に与える影響を踏まえ、慎重な運営を行う意向を強調している。