令和4年9月8日、玄海町議会定例会が開かれ、町政に関する重要な課題が取り上げられた。本議会では、脇山 伸太郎町長が2期目の町政運営について基本的な考え方を説明。彼は「安全・安心・元気で輝く町づくり」を基本理念とし、地域の発展に寄与する施策を5つの柱に基づき進める意向を示した。特に、地域産業の活性化や安心・安全な町づくりを目標とし、デジタル化の推進にも力を入れる意向である。
特に注目されたのは、コロナ禍における教育問題である。前川和民議員は、コロナを背景にした英語教育の現状と、SDGsへの取り組みについて質問した。脇山町長は、教育長の意見に加え、玄海町の取り組みの重要性を強調。町の教育課程では、地元産業の発展を支えるために国際的な視野を持つ教育が必要であると述べた。
議論は、図書館建設と児童館の複合施設についても移った。井上正旦議員は、住民のニーズに応じた規模での施設整備が必要との意見を示し、維持費の問題にも言及。脇山町長は、図書館整備が地域活性化につながると述べた。
次に、薬草園の活用についても話が及び、育成する作物の選定や、地域住民への情報提供が課題として挙げられ、町の農業振興に向けた施策を模索することが求められた。
また、仮屋湾の松枯れ対策が問題視され、松くい虫による被害の防止策が既に講じられていることが確認されたが、さらなる対策が期待されている。
有浦川河川整備計画の進捗状況に関する報告もあった。宮崎吉輝議員が進捗状況を問うと、町長は既に圃場調査と詳細設計の準備が行われていると説明。整備計画が地域住民の生活に与える影響についても、今後協議が必要であると述べた。
最後に、原子力発電所にまつわる意見も交わされ、安全性を確保しつつ原発を最大限に活用すべきとの声が多く聞かれた。特に、地域のエネルギー政策に原発が欠かせないとし、玄海町としての働きかけを今後も積極的に行う必要があるとしめくくった。