玄海町の2023年12月の定例会では、地域振興や交通整備、教育環境の改善について多くの質問が上がった。
質問者の松本栄一議員は、国道204号と県道254号のインフラ整備の進捗状況について町長に問いかけた。責任者である脇山町長は、県内の主要道路の整備進捗を詳細に説明した。特に、西九州自動車道の開通状況や、国道203号の整備が進んでいることを指摘し、さらなる交通安全対策を表明した。
次に、井上正旦議員は漂着物の処分や漁具の処分の現状を質問した。脇山町長は、海岸清掃ボランティア活動を通じて漂着物の回収を行っており、毎年、一般廃棄物として唐津市清掃センターに持ち込んでいると述べた。また、漂着物処理に課題があることも認め、今後の対策を検討する意向を示した。
また、宮崎吉輝議員の質問に対し、町長は、日の出松耕地田の揚水施設の老朽化に関する問題についても言及した。この設備は、昭和の初期から使われており、近年の大雨で故障して以来、農業活動に支障をきたしている。地元住民の要望を受けて、町は今後の方針を協議するという。
教育環境の改善に関しては、井上議員が夏場のみらい学園の暑さ対策について言及した。学校にエアコンが設置されているが、廊下は蒸し暑いという指摘があった。脇山町長は、太陽光発電の導入も検討すべきとの意見に対し、コスト面の課題もあるが、今後の技術革新の可能性を含め、調査を行うと回答した。
このように、今回の定例会では玄海町のインフラ、環境、教育に係る様々な諸問題が議論され、町民の生活向上に向けた取り組みが求められていることが強調された。今後も各課題に対して町と町民が連携し、解決に向けた具体的な施策が実施されることが期待される。