令和2年6月11日に開催された玄海町議会定例会では、議員による一般質問が行われ、特に防災対策が主要なテーマとなった。
小山善照議員は、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた防災対策について質問を行った。
この中で、脇山伸太郎町長は、防災専門官の就任からの4ヶ月の実績を報告し、町の防災体制の強化に向けた取り組みについて説明した。町長は、「喫緊の課題として、正確な情報収集と迅速な初動対応が必要」と強調した。
続いて、町内の防災備蓄品についても質疑があり、町は人口の25%分の食料と水を備蓄していると説明した。新型コロナウイルス対策用の備品も整えられており、さらに避難所運営における感染症対策についても言及した。町は物資の確保や倉庫の保管スペースに課題があることを認め、今後の対策を検討している。
次に、町道と農道の維持管理も取り上げられた。町長は、定期的な道路巡視を実施しており、梅雨入り前には巡視回数を増やす方針を述べた。大雨予測時には、職員を休日出勤させる体制が整えられている。加えて、農道の管理状況や補修工事の進捗も報告された。
最後に、みらい学園の運営について議論が展開され、教育長は新型コロナウイルス感染症に対する学校の対応を説明した。臨時休業や感染予防策、さらにはタブレット端末導入の進捗状況が述べられ、「オンライン授業」に関する今後の方針も示された。教育長は、児童・生徒が安心して学べる環境を整えるために全力を注いでいると述べた。
今後も、議会では防災や教育に関する政策の充実が求められると見込まれる。