令和２年第２回玄海町議会臨時会が開かれ、複数の重要議案が承認された。
この臨時会では、専決処分に関する議案が中心となった。これにより、地方税法等の改正に伴う玄海町税条例等の改正や、国民健康保険税、介護保険条例の改正などが審議され、採択を迎えた。
特に、玄海町税条例の改正は、未婚のひとり親に対する税制上の措置を新たに設けるもので、従来の寡夫控除を「ひとり親控除」に改めた点が注目される。脇山住民課長は、「今回の改正は税制上の不公平を解消することを目的としている」と説明した。
また、国民健康保険税の限度額引き上げに関連し、基礎課税額は610千円から630千円に、介護納付金課税額は160千円から170千円にそれぞれ引き上げが提案された。住民課長は、「介護保険料の減額幅が拡大する見込みであり、低所得者の保険料負担が軽減されることを意図している」と語った。
新型コロナウイルスに関連する補正予算も審議された。脇山町長はマスク配布についての調整を進め、町民一人当たり2枚の布マスクを郵送する計画を発表した。これに関連し、感染症予防事業に4,487千円が増額されることが承認された。この対策は、町民の日常生活を支えるために必要不可欠であると強調された。
最後に、令和２年度の一般会計補正予算も審議され、歳入歳出それぞれ959,800千円の増額が決定され、国庫補助金などを活用して新型コロナウイルス対策を進める意向が示された。議会はこの内容を基に、今後の市政運営を行う方針となった。