令和元年第4回玄海町議会定例会が、令和元年12月9日に開催された。
本定例会では、会期決定や議長の報告、町長の行政報告が主要なテーマとなり、その後、複数の議案が審議された。議案第56号では、豪雨による災害復旧費を含む一般会計補正予算が提案され、41,510千円の歳入増、54,548千円の歳出増が見込まれる。
町長の脇山伸太郎氏は、災害復旧事業の早急な必要性を訴え、「議会を招集する時間的余裕がないと認め、専決処分させていただいた」と述べ、この議案は全員賛成で承認された。続いて、議案第57号「玄海町教育長の任命」についても議論が交わされ、中島安行氏が新教育長に任命される。
さらに、議案第58号では、みどり児童館の施設に関する指定管理者の指定が提案された。現在の指定管理者である社会福祉法人玄海町社会福祉協議会に対し、令和2年4月から5年間の責任を託す旨が示され、「実績を踏まえ、信頼して管理を任せる」との議員の声が聞かれた。
一方、議案第59号では、玄海町農畜水産物加工所ふるさと発想館の指定管理者の指定も同様に実施され、松本静江氏が組合長として推挙された。これらの選考プロセスが、町の持続可能な発展に向けた重要な取り組みであることが強調された。
また、議案第61号から第76号にかけては、地方公務員法の改正や年度予算の補正に関する法案が一括で審議された。特に、総務費や農業振興費の一部見直しに関する議論が行われ、寄付金や国庫支出金の増額が報告される中で、この経済的影響についても多くの意見が出た。「可決されることでさらなる町の発展が見込まれる」との見方には、多くが賛同し、充実した議論がなされていた。
最後に、全議案は原案通りに可決され、閉会に報告がなされた。議長の上田利治氏は、「活発な意見交換が行われ、良い方針ができた」と評し、今後の期待を寄せた。