令和2年玄海町議会定例会9月会議が開催され、重要な議題が取り上げられました。
出席議員は9名で、議長は上田利治氏が務め、議会は順調に進行しました。議会では、10件の議案と6件の決算が審議され、その中には、町長の行政報告も含まれていました。
まず、日程に組まれた議案第50号では、教育委員会委員の任命が承認されました。脇山伸太郎町長が提案し、松本裕子氏が新たな委員に任命されることが全員の賛成で決定しました。続いて、議案第51号から第56号までの6件の議案についても大胆な補正予算と条例の改正が提案されました。
具体的には、国民健康保険税条例の改正案が挙げられ、特に新型コロナウイルス感染症の影響を考慮した減免措置が求められています。脇山町長は、「感染症の影響で収入が減った方々を支援するための施策である」と強調しました。
また、議案第53号では一般会計補正予算が231,077千円増額されました。歳入においては、新型コロナウイルス影響に対する地方創生臨時交付金が含まれています。議案第54号から第56号にかけても、それぞれの補正予算が提出され、具体的な数値が示されました。これらの案件は全て予算特別委員会に付託されることになりました。
日程の後半では、令和元年度の決算が一括して議題に上がり、町長による詳細な説明がなされました。議案第57号から第62号にかけて、一般会計と各特別会計の決算について審議されました。歳入決算については、9,225,975,366円と報告され、歳出は9,035,460,203円。結果、670,075,163円が翌年度へ繰り越されることとなります。
決算の審査は友田国弘氏が発表し、財務規則に則った適正な処理が行われているとの評価がなされました。しかし、収入未済額や不納欠損額の減少に向けた課題も指摘されました。町長はこの意見を踏まえ、今後の施策に活用する意向を示しました。
議会の最後には、これからの行財政改革を進める必要性や地域の発展のために重要施策を推進するべきとの意見が多く聞かれました。今回の議会は、町民生活を守るための具体的な施策が多く取り上げられ、今後の予算案のフレームを形作る重要な機会となったようです。