令和4年6月16日に開催された玄海町議会定例会では、次期政策及び防災体制の整備について重要な議論が行われた。
議長の上田利治氏が開会を宣言し、松本栄一議員からは次期政策に関する質問がなされた。松本議員は、新たな町長選挙が迫る中で、再選に向けた町長の考えを問うた。に対し、脇山伸太郎町長は、現行のマニフェストの進捗状況を報告した。町長は「30項目中27項目が達成済み」と強調し、町民のニーズに応じた政策の必要性を訴えた。特に、再選後の町民の期待に応えたいと述べ、「町民の幸せを実現するためにどうするかを考えている」と示した。
次に、防災体制の整備に関しても議論が続いた。小山善照議員は、「近年の災害の激甚化に伴い、町の防災対策を充実させる必要がある」と指摘。脇山町長もこれに同意し、今年度赤外線で改訂された防災マップを住民に配布したことや、洪水や土砂災害のリスクを周知していると述べた。また、都道府県による災害対策が求められる中、町は個別避難計画の整備を進めていることも報告された。
さらに、町長は災害対策本部機能の強化も視野に入れているとし、緊急時に迅速に対応できる環境を整える考えを述べた。特に、昨年の水害の際、的確な情報発信が重要だったと振り返り、今後も住民の命を守るために必要な施策を継続していくと表明した。
このように、本議会では町の発展と安全を同時に進める具体的な施策が示され、今後の町政に対する関心を高めることとなった。町民の意見を積極的に取り入れ、課題解決に向けた取り組みを進める姿勢が今後期待される。