令和元年6月13日の玄海町議会定例会で、さまざまな議題が取り上げられた。
この日は一般質問が行われ、出席議員が町の発展に向けた具体的な提案を行った。
まず、友田国弘議員が提起したのは、みらい学園前の道路及び総合運動場・野球場の歩道改修についてである。議員によると、29年間成長してきたケヤキの木により、歩道の隆起が進み、歩行者の安全が脅かされている実態が報告された。
脇山伸太郎町長は、現在の歩道状況について説明したうえで、道路や歩道施設の改善工事について関係部署と協議する方針を述べた。これに対し、友田議員は早急な事業計画を求め、歩道幅の拡張なども提案した。
続いて、玄海町バイオマス事業についての質問も行われた。町長は、過去の経緯を説明しつつ、バイオマス事業が玄海町でどのように進展しているかを述べた。今後、地域の特性を活かしたバイオマス産業都市構想を進める意向を示した。
また、小山善照議員は原子力発電を含むエネルギー政策の啓発活動に言及し、教育機関での学習や町民への啓発活動が行われている現状を紹介した。特に、学校での電気やエネルギーの学習活動が、次世代の理解を深める重要な役割を果たしていると強調した。
最後に、宮崎吉輝議員からは、農業の将来展望と振興策についての質問があり、玄海町の農業が抱える現実的な問題が指摘された。町長は、農業の生産効率向上や新規就農者支援の重要性に触れ、地域農業の振興に向けた取り組みを進める考えを述べた。
全体を通じて、農業や地域の振興に対する議員たちの熱意と危機感が伝わった。特に、農業の持続的な発展には新たな制度や支援が不可欠との認識が共有され、今後の議論が待たれる。