令和元年第3回玄海町議会が9月12日に開催された。
ここでは、介護保険制度や廃校舎の利用、九州電力との共生など、多くの重要な議題が取り上げられた。
井上正旦議員は、介護保険制度について質問した。具体的に、高齢者の介護度が下がり施設を退所せざるを得ない状況に対する懸念を述べた。「しかし、元気になった後に、唐津に転院しなければならないのは悲しい。」と述べた。この議題に対し、脇山町長は介護保険法の改正に触れ、要介護度2の人が退所する問題について、「特別な事情があれば対応していく。」と説明した。
次の議題は廃校舎の利用に関するもの。井上議員は、統廃合により空き校舎が増えている現状を指摘した。「民間企業に置き去りにするのではなく、コミュニティの中心として利用すべき。」と提案した。脇山町長は、現在の利用状況を説明しつつ、さらなる活用法についての検討を約束した。
また、九州電力との共生についても議論され、「原発だけの町ではなく、地域の産業を育てる環境が必要だ。」との声が上がった。脇山町長は、原発立地地域としての意識を持ち、地域産業発展に貢献していく意向を示した。特に、農業の育成と関連施設の誘致が重要であるとの認識を示した。
新たに県道加倉仮屋港線の整備状況も質問された。町長は、進捗状況を説明し、地権者の理解を得るための努力が重要だと強調した。議会のやり取りは住民の声が反映される重要な場として、一層の注目が集まっている。
このように、議会では、住民生活に直結する政策に対する真摯な議論が行われ、町の未来に向けた方針が形成されている。これからも課題解決に向けた積極的な取り組みが期待される。