令和3年第2回玄海町議会定例会が、11月29日に開催され、さまざまな議題が審議された。
今回の会議では、町の補正予算案件が重要な議題として取り上げられ、特に専決処分の報告が多くの関心を集めた。
脇山伸太郎町長は、令和3年度の一般会計補正予算(第7号)について、8月の豪雨による被害を受けた町道や農地の応急工事に必要な経費として、総額4135万8千円の追加を報告した。特に被害を受けた地域の復旧を急ぐための補正であり、歳入歳出予算の総額を839万円とする提案である。
質疑の際、宮崎吉輝氏は、公共土木施設の復旧に掛かる費用詳細について質問し、具体的に測量や工事請負金が22,000千円、12,400千円と報告された。これは、被災箇所数や復旧の進捗状況を受けたものとされ、今後の対応が注視される。
続いて報告された令和3年度一般会計補正予算(第8号)では、佐賀県での補欠選挙に関する経費が計上され、町長は予算の増額分3750千円について説明を行った。議員からの質疑は特になく、こちらも原案通り可決された。
さらに、脇山町長は、職員の給与に関する条例改正についても説明した。省庁の勧告に従い、特別給の支給基準の引き下げが提案され、これにより年間総額約600万円の減額効果が見込まれる。町長は、「民間の給与状況も影響し、公務員の給与と民間との格差是正を進める必要がある」と述べた。
最後に、令和3年度一般会計補正予算(第9号)に関連しては、子育て世帯への臨時特別給付に関する事業案が報告された。528世帯を対象に、現金50千円とクーポン形式での給付が予定されており、来年春にはさらに情報提供が行われる見通しである。これにより、支援の手厚い対応が必要とされている。
議会は、様々な議題において慎重に議論を重ね、町民の生活支援を考慮した結果、すべての議案が原案通り可決されたことで、再発防止策や復旧計画に向けた課題も残しつつ、今後の施策が期待される。