令和3年4月26日、玄海町議会は定例会の第2回会議を開催した。
今回の会議では主に令和3年度一般会計補正予算の審議が行われた。議案第26号は、新型コロナウイルスワクチン接種に関する交通手段のない住民のために、タクシー代を補助する内容となっている。
脇山伸太郎町長は、補正予算について説明し、総額に歳入歳出それぞれ5,000千円を追加することを提案した。補正後の歳入歳出予算の総額は8,056,800千円であり、タクシー利用助成は特に新型コロナワクチン接種の際に交通手段がない方を支援するものである。
町長は、「ワクチン接種が円滑に行われるように、交通手段の利用がない方にはタクシーを使っていただきたい」と述べた。具体的には、タクシー利用者には片道につき500円を負担してもらう形で、往復の助成額を約6,360円と見込んでいる。
一方で、小山善照議員はこの予算案について質問し、補助金の利用に関して確認を求めた。特に、交通手段がない方がタクシーを利用する際の条件や、助成の公平性に疑念を呈した。さらに、自己申告による利用者確認についての制度的な問題を指摘し、チェックを厳しくすべきとの意見も表明した。
町長は、「利用者の報告制度は設けておらず、ワクチン接種の支援を円滑に進めるための方策である」と説明したが、今後の運用については広報での周知徹底を約束した。
また、井上正旦議員は、タクシー助成に代わってコミュニティバスの活用を提案した。特に接種後の帰宅時にスクールバスやコミュニティバスを利用できる可能性を検討すべきとの意見を述べた。脇山町長は、今後の接種体制の見直しやコミュニティバスの検討を行うことを約束した。
最終的に、議案第26号は原案通り可決された。議会は、今後も住民の健康を守るための施策を継続して実施することを確認し、会議は散会となった。