令和3年9月9日、玄海町議会の定例会において、重要な一般質問が行われた。議員たちは、子供たちの育成政策や河川整備に関する課題について深い議論を交わした。特に、宮崎吉輝議員の質問により、町の児童館が果たす役割が明らかになる場面があった。
宮崎議員は、共働き家庭や家族不在の家庭で育つ子供たちを支えるために必要な支援策について尋ねた。町には「みどり児童館」と「さくら児童館」が存在し、地域で子供たちの心身を育てる居場所が提供されている。脇山町長は、放課後児童クラブや放課後子供教室との役割を説明し、児童館が提供する様々な体験を強調した。さらに、児童館の現在の利用状況についても述べ、183名の登録者がいる一方、小学校低学年の利用者が大半を占めているという現状が報告された。
また、児童館周辺の問題として、高校生がみどり児童館横のプールでスケートボードを行っていることが指摘された。中島教育長はこの行為が児童館業務の一環ではない」と説明しつつも、使用が過去に許可されていた経緯を詳細に述べた。最近、高校生たちが行っていたスケボーの禁止理由として、住民からの苦情や安全面が挙げられた。一方、宮崎議員は、町内での適切な遊び場の必要性に焦点を当て、町内にスケートボード施設を設置することを提案した。これに対して脇山町長は、若者向けのスポーツ施設の整備についてしっかりと検討していく意思を示した。
次に井上正旦議員は、担い手育成事業と河川整備について質問を重ねた。特に、大工や左官、瓦職人などの育成支援が今後の地域にとって重要であると力説した。現在の河川整備では有浦川の改修工事が進められており、井上議員は、この工事がアサリ漁場に及ぼす影響について懸念を示し、しゅんせつの重要性を訴えた。脇山町長も、河川整備が地域の生活に深く関与していることを理解しており、県に対する要望を今後も続ける考えを述べた。
今回の会議は、地域の将来を見据えた議論が行われ、市民の声を反映した施策が必要であることが改めて認識された。特に、青少年の育成とともに、地域振興を図るための具体策を模索する必要があると結論づけられた。