令和元年第3回玄海町議会定例会が開催された。出席議員は9名であり、法定数に達したため、開会した。
会議初めに、宮崎吉輝氏と山口寛敏氏が会議録署名議員に指名され、次に、会期が決定された。会期は、令和元年9月9日から20日までの12日間とし、議会を3回、委員会を4回という日程が承認された。
その後、議長の諸報告が行われ、監査委員からの現金出納検査の報告や、玄海原子力発電所の運転状況に関する情報が提供された。上田利治議長は、佐賀県市町村振興協会評議員会や全国原子力発電所立地市町村議会議長会役員会についても言及し、議長職務に関連する重要な事項を報告した。
次に、脇山伸太郎町長が行政報告を行った。町長は、図書館整備に向けた視察報告や、地域の取り組みについて説明した。特に、武雄市の図書館視察を通じて得た運営モデルには大きな期待を寄せているようだ。
また、農林水産施設の災害復旧に関する県の補助金の借入れ事情など、地域復興に向けた具体的な動きも報告された。町長は、各種災害への対応や高齢者医療費助成制度を視察したことも紹介し、これらが今後の施策にどのように役立つのかを強調した。
議案としては、教育委員会委員の任命を含む多くの議案が提出され、議会での質疑を経て原案通り決定された。特に、「空家等の適正な管理及び活用の促進に関する条例」の制定案については地域住民の生活にも影響を与えるため、話題を呼んでいる。
全体の議案としては、補正予算や条例改正案など11件が一括して審議され、予算特別委員会に付託された。特に、令和元年度の補正予算案である一般会計補正予算や健康保険に関する特別会計の増額等が注目を集めている。
最後に、議案の決算認定が行われ、平成30年度の各会計が認定された。特に、一般会計の歳入決算額は約79億円で、その中で町税や国・県支出金が主要な財源となっている。議会からは、財政運営に関する厳しい声もあったが、具体的な改善策が今後求められます。