令和5年の玄海町議会において一般質問が行われ、普通河川の維持管理の問題が取り上げられた。
この質問では、宮崎吉輝議員が普通河川の現状と維持管理に関する課題を指摘。普通河川は法定外公共物として地元の管理が求められているが、人口減少や高齢化の影響で地元では維持管理が難しくなっていると述べた。さらには、町内の河川管理者の状況について質問し、脇山伸太郎町長が法定外公共物に関する取り組みを説明した。
脇山町長は、過去の議会での質問に対し、必要な補助金制度の設立を報告。法定外公共物維持補修事業補助金制度を新たに設け、すでに3件の補助を行ったことに言及した。具体的には、2018年の議会での質問をきっかけとし、補助金制度の創設が実現した経緯を説明した。このことは地元の住民にとっても大いに助けとなると評価された。
河川の種類についても詳しく述べられ、県が管理する二級河川と町が管理する準用河川、普通河川の区分が説明された。宮崎議員は、普通河川としての維持管理を重視し、町としての責任をより強く果たす必要があると訴えた。また、他市町の河川管理状況を調査し、約半数の市町が普通河川の機能管理を自治体に任せていることも併せて報告した。
議会では、普通河川についての周知と、維持管理に対する適切な予算の確保を求める声も上がり、町の今後の取り組みとして、普通河川の重要性を認識し、対策の見直しを求める意見が出された。議長は、今後の議論に期待を寄せ、本日の会議は閉会。
この議論においては、地域の協力を促進し、町のインフラ管理の重要性を見直す必要があるとの結論に至った。