令和3年1月20日、玄海町議会は定例会の第2回会議を開催した。
この会議では、一般会計の補正予算についての審議が行われた。補正予算案は322,282千円が追加され、総額は9,651,857千円となる見込みである。
町長の脇山伸太郎氏が提案した主な増額の内容には、新型コロナウイルスワクチン接種の実施体制確保のための増額が含まれており、衛生費の国庫補助金が2,280千円増加することが説明された。また、ふるさと応援寄附金の増加も考慮され、320,000千円の増額が見込まれ、年間で1,720,000千円に達するとのこと。これは寄附の増加が予想を上回り、特に11月と12月において顕著であった。
議案に対する質疑が続く中で、特に仮屋海岸の保全工事に関する質問が目立った。小山善照議員は、増額の原因について、事前の調査が不足していたのではないかと提起し、中村大造まちづくり課長は、ケレン作業により腐食が判明した例を挙げ、今後はなぜ調査をもっと重視するべきかを述べた。
また、農林水産業費での増額について、副課長の中村氏は、昨年の契約承認を受けた海上護岸の鋼矢板の補修が、大幅な追加工事となってしまった背景を解説した。総務課の山邊健仁課長も、ふるさと納税への対応として地域活性化を図る必要性を強調した。
最後に、ワクチン接種についての質問が交わされた。健康福祉課の中山ふみ課長は、接種は本人の希望に基づくものであり、破損した矢板の補修に関し、構造上の重要性を見直すべきとの意見も出た。町長は、住民への情報発信を重視し、住民が安心して接種を受けられる環境を整える意向を述べた。
この会議においては、議案第1号の補正予算が賛成全員により可決され、会議は無事に終了した。議長の上田利治氏により、令和3年度第2回会議は散会され、町議会の透明性を保ちながら活発な議論が行われたことが確認された。