令和4年12月14日、大阪市会では第3回定例会が開催された。
冒頭、日程第1として提案された議案第179号、令和4年度大阪市一般会計補正予算(第8回)についての審査が行われた。議案はオミクロン株対応ワクチン接種に関わる経費を含むもので、国庫支出金を財源とする。
財政総務委員長の岡田妥知氏は、「この経費の増額は必須であり、原案を可決すべきと考えている」と報告した。この件についての質疑応答は行われなかった。さらに、議案第180号は、宝くじ発売金額の範囲を変更しないことを目的とし、630億円以内とするものである。これは、令和5年度においても同様の制約を持たせる意図が示された。
続く議案第181号は大阪市選挙公報に関する条例改正案であり、選挙公報への電子データ提出を可能にするためのものである。これについても、特に意見は寄せられなかった。
また、教育こども委員会からは議案第182号の三津屋小学校建設工事契約に関する報告があり、「安全で快適な学びの場を確保するために必要だ」と佐々木りえ氏は強調し、他の議案も原案通り可決された。その後の議案では、都市経済委員長の永井広幸氏が、大阪駅周辺の利便性向上に向けた計画を解説し、地域経済の活性化を目指す姿勢が示された。
最後に、議案第198号が可決されたことにより、出産・子育て応援交付金事業における財源措置が決定され、新たに約27億2,050万円の予算が追加されることとなった。この決議により、大阪市は子育て支援により力を入れていく姿勢を鮮明にしたと言えそうだ。市長の松井一郎氏は、議会に「安心して出産・育児ができる環境づくりを進めるための施策を速やかに実施していく」と語った。
結果として、すべての議案は原案通り可決され、議会は円滑に運営されている印象を与えた。最後に、出席議員数は81名であり、欠席者は7名である。