令和5年11月29日、大阪市会の定例会が開催された。この日、横山市長への一般質問が行われ、市政の様々な課題が取り上げられた。
質問の一つでは、御堂筋の側道歩行者空間化に伴う交通への影響について質疑があった。自由民主党・市民クラブの森山よしひさ議員は、"工事後の道路は混雑し、交通渋滞が発生している"と指摘した。市長の横山氏は、この整備によって人中心のストリートを目指していると述べたが、議員は一度現地を車で通行するよう強く要望した。
放置自転車対策についても森山議員から質問があり、御堂筋の歩行者空間化により、放置自転車の増加が懸念されていると発言した。市長は、自転車駐車場の確保について、地元との連携で対応を進める考えを示した。
また、学校選択制についても議論が交わされた。森山議員は、制度によって地域の学校の運営や通学の安全面に問題が生じていると述べた。教育長の多田勝哉氏は、この制度の導入は教育力の向上を図るためであり、課題に対しては重点支援を行うと応じた。市長横山氏も、地域コミュニティとの連携が重要であると強調した。
この他デジタル技術を活用した地域経済の活性化策についても質問があり、デジタル地域通貨の活用が提案された。市長は、他の都市の成功事例を参考にし、地域経済の活性化に努めていく考えを表明した。
シニア層の万博入場料軽減策に関しても意見が出され、森山議員は高齢者への配慮が必要だと促した。しかし、市長は現時点でその予定はなく、特に若い世代に焦点を当てている旨を発表した。
このように、多岐にわたる質問が提起された定例会であり、今後の市政運営に向けての注目が集まる。各議案の審議も行われ、重要な決定がなされる見込みである。