令和4年11月29日、大阪市会で行われた定例会では、重要な施策に関する質問が行われた。松井一郎市長は、「大阪・関西万博」を契機に、大阪の成長を加速させるための具体的な取組について強調した。
吉見みさこ議員は、先月発表された大阪のまちづくりグランドデザイン案について質問した。この案の意義を訴え、大阪全体の発展と民間事業者の参画が重要であると述べた。市長は、民間活力を引き出し、多様な主体が一体となったまちづくりの推進が必要であると回答した。
さらに、吉見議員は大阪城東部地区の新駅設置に関しても言及した。市長は、名古屋と森之宮間のアクセス向上を図るとともに、大学のキャンパス開設に合わせて新駅設置の検討を進める意向を示した。この新駅が実現すれば、大学へのアクセス向上とまちづくりの進展に寄与することが期待されている。
市長はまた、西成特区構想の進展についても言及し、地域と協力し合いながら、人口減少に歯止めをかける成功例を継続的に打ち出していく意向を示した。特に、教育や子育てに関する施策を充実させることが重要であると認識しているという。
この他にも、教育委員会による未利用地の有効活用、犬猫の多頭飼育問題、ダブルケア、若年層への依存症対策など、充実した市民サービスを目指すための具体的な施策が数多く挙げられた。
議会では、来年度予算案や新たな条例案に関する議論も行われ、議案265号から議案178号までは特に市職員の給与や補正予算の確保が焦点に。当該議案については、給与改定や補助金の支給を通じて市民サービスの拡充を図る方針が示された。
会議の結論として、市長は今後も地域と住民のニーズに応じた施策を進め、さらなる大阪の発展に向けて市政を運営していく意欲を表明した。市民の生活向上を念頭に、引き続き多岐にわたる課題に取り組む姿勢が示されている。