令和５年第２回定例会が大阪市会で開催された。
議事は午後２時に開始され、横山英幸市長が再任後初めての挨拶を行った。高橋徹副市長も同行し、行政の推進についての意気込みを示した。
まず、藤田あきら議員が大阪市における財政状況に関する質問を提出した。藤田議員は、少子高齢化による社会保障費の増加が収支に影響を与えることや、将来への財源確保策の必要性について説明し、横山市長に意見を求めた。市長は、財政改革により健全化が進んでいるものの、予見される財政事情について注意を払う必要があると返答した。
次に、藤田議員は府市一体の成長戦略、特に副首都ビジョンの推進に関して質問した。市長は、景気回復とともに目標達成に向けて全局が連携する必要性を訴えた。副首都ビジョンでは、大阪のＧＤＰを2050年代に現在の約２倍にする目標が掲げられている。
2025年大阪・関西万博を控えて、万博の成功に向けた取り組みが議論された。藤田議員は御堂筋の空間再編への期待を表明し、活気あふれる都市空間の創造を求めた。市長も人中心のストリートへの転換を強調し、国際的な情報発信およびプロモーションの重要性について触れた。
その後の質問期間では、藤田議員がＡＩオンデマンド交通に関して提起し、その運行エリアの拡大の必要性を強調した。市長は、運行実績に基づいて評価し、今後の踏み込みを図る意向を表明した。
健康寿命の延伸や不登校対策の強化についても議論が続き、市政の推進に向けた具体的な施策が提案された。多様な施策が展開される中、部局間のてきやいい連携が求められていることが明確になった。市長は、制度見直しや政策推進に向けたステップを進め、持続可能な発展を目指す考えを示した。
一般質問の最後には、杉田忠裕議員が市長に対し、物価高騰への対策や子育て施策の強化などを訴求した。市長は粘り強く市民生活を支える姿勢を強調し、各施策の具体的な進捗状況についても報告した。議会は、続いて生活保護法に基づく督促の審査請求に対する委員会の報告を受けることとなった。