令和5年2月6日、うるま市議会は第166回臨時会を開会した。この会議では、米軍人による道路交通法違反に関する意見書と抗議決議が審議され、いずれも可決された。
米軍人による道路交通法違反は市民にとって深刻な問題である。発議第1号の提出者である基地対策特別委員長の藏根 武氏は、今月12日に発生した酒気帯び運転の事故を引き合いに、再発防止と教育の徹底を強く求めた。事故の内容は、米海軍の兵士が酒気を帯びた状態で運転し、逆走して対向車に正面衝突したものであり、運転手と同乗者に傷害を負わせた。
さらには、在日米軍のリバティー制度の緩和が原因で、近年、同様の事件が頻発していると強調した。基地対策特別委員会としては、市民の生命や財産を守るために、米軍に対して強い抗議を行い、厳重な対応を迫る意向を明らかにした。
賛成する議員は全員挙手で応じ、意見書は可決。抗議決議も同様に可決された。これにより、関連機関への宛先には、内閣総理大臣や沖縄防衛局などが挙げられ、米軍に対する強い姿勢が示された。
また、今臨時会では、令和4年度うるま市一般会計補正予算の専決処分についても審議された。この件に関して、財務部長の島袋 史朗氏は、電力・ガス・食料品等の高騰による支援を目的とした補正予算の必要性について説明した。特に妊娠・出産世帯への支援を強化することが求められている。
さらに議員派遣についても討論され、沖縄県離島市町村議会議長会研修会への派遣が承認された。議員たちの資質向上や議会活動の活性化を図ることが目的である。
この臨時会は、さまざまな重要な議題を通じて、市民の安全と福祉向上に寄与する姿勢を示した。市議会は、今後もこのような問題解決に努める意向を表明した。