令和3年12月7日、南城市議会は第8回定例会を開催した。議事の中で令和3年度一般会計補正予算が取り上げられ、特に子育て世帯への臨時特別給付についての質疑が活発に行われた。
議案第72号では、子育て世帯に対する臨時特別給付金事業が議論された。中村直哉議員は、支給対象者の年収条件や申請方法について詳細な質疑を行った。特に、960万以上の年収を持つ世帯が対象から外れ、他の対象者の支給手順について関心が寄せられた。市民部長の永吉盛哲氏は、児童手当を受給している場合、申請不要で12月24日に振込を行う説明を行った。また、今後出生する子どもへの支給についても令和4年1月から申請を受け付けると述べた。
さらに、平田安則議員が代表質問を行い、漂流・漂着した軽石問題や沖縄振興特別措置法の期限切れによる市の対応について尋ねた。市の農林水産部長玉那覇勲氏は、軽石による影響を受ける漁業者へのサポート体制を強化し、国や県への要請活動を展開していることを強調した。また、南城市としての土木・建築計画においても、道路網整備が進行中であり、各関係機関との連携を深めていく必要を強調した。
議長・国吉昌実氏は、「予算が必要な時期に、しっかりとした要請行動が重要である」と強調した。市長・瑞慶覧長敏氏は「市民の声を基にした街づくりを目指したい」と述べ、今後も市民協働の重要性を訴えた。