名護市議会は令和3年第203回定例会を開催し、新型コロナウイルス対策や、教育委員会の共催イベント、議会運営委員会の報告、さらには辺野古新基地建設に関する陳情など、重要な議題を取り上げた。
特に新型コロナウイルスに対する対応策が議論の中心となり、市民の健康を守るための施策が求められた。議長の大城秀樹氏は、医療体制の強化や、感染症対策の徹底について強調し、「市民と連携し、全力で取り組みたい」と述べた。
加えて、名護市教育委員会が依頼した「青少年の深夜はいかい防止」などの共催イベントについても、昨年の新型コロナの影響により中止した経緯が報告され、これに関する意見交換が行われた。「教育長からは、今年も昨年同様の措置を取る必要があると話があった。市民の安全が最優先だ」とのコメントがあった。
議会運営委員会の報告では、最近提出された陳情について、陳情書の受理と審査手続きに関して適切な手続きが取られることが確認され、比嘉忍議会運営委員長は「市民の声に耳を傾け、透明性を持って進める必要がある」と強調した。
また、辺野古新基地建設に関連する美謝川付替工事については、多くの議員から意見が出された。比嘉勝彦総務財政委員会委員長は、「この事業は名護市民の財産であり、当然のことながら、名護市法定外公共物の管理条例を遵守する必要がある」と述べ、工事中止を訴えた。他にも、点検と改修が急務である旨の意見や、地域の環境保護の重要性についても議論された。
これらの中で「市民の意見を無視して進めることは許されない」との声が上がり、市民に寄り添った政策が必要だとの内外の意見が交わされた。特に美謝川の自然環境に対する影響については、多くの議員が懸念を示し、今後も地元住民の意向を取り入れた計画が重要であると指摘した。
議会の最後には、恒久的な平和と環境保護を求める決議が採択され、議員は一致団結して道を進むことを誓った。名護市議会は、市民の健康と環境、さらには平和の確保にこれからも注力し続ける姿勢が求められている。