令和3年第6回石垣市議会臨時会が8月18日に開かれ、多くの重要な議題が扱われた。
今回の臨時会では、特に「新庁舎建設工事」の工事請負契約についての議決が大きな焦点となった。議案第53号では、契約金額が49億9,730万円から59億3,299万3,000円に変更される必要が生じたことを受けて、市長の中山義隆氏がその理由を説明した。また、総務財政委員会の砥板芳行委員長は、説明不十分による不同意の判断をし、特に設計変更に関する迅速な議会提案の重要性を強調した。
議案第55号に関しては、石垣市立小中学校GIGAスクールネットワーク構築委託契約についての一部変更があり、これは新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、契約金額の変更を求めた。市民からはこの議案に対して同意の声が上がった。
一方、議案第54号では、クリーンセンターの定期修繕工事についての議決が行われた。この案についても議会内で様々な意見が飛び交ったが、最終的には同意される運びとなった。この議案は、石垣市における重要な公共施設の維持管理の一環として、地域において必要性が高いと判断された。
さらに、本会議の中で緊急質問が提起され、議員の花谷史郎氏が市長の行動について疑問を呈した。コロナウイルス感染症の拡大防止への取り組みや、市長の豊年祭への参加に関して多くのやりとりがあった。その中で、市長は参加した豊年祭のイベントが感染拡大に寄与していないとし、十分な対策を講じていたことを強調した。
今回の臨時会では、議会運営の透明性と説明責任が再度問われる形となり、特に大規模プロジェクトにおける予算変更に関しては慎重な審議が必要であるとの認識が深まった。今後、石垣市の持続可能な発展のためには、こうした取り組みが重要であることが大会議においても強調された。