杵築市は令和3年12月17日、定例会を開催し、各委員長からの審査報告が行われた。終了後、追加日程に入る形で、さまざまな重要議題が上程されることとなった。
特に重要となるのは、令和3年度の一般会計補正予算に関する議案です。市長の永松悟氏は、経済対策に基づく補正の概要を説明し、子どもへの特別給付金やコロナ禍に対応するための支出が含まれていることを強調しました。特に12月から開始される子育て世帯への臨時特別給付金支給は、3億7,389万8,000円に達する見込みであると述べました。
また、農業分野にも焦点が当たりました。健康的な食糧供給を維持するため、農産物等種子条例の制定を求める意見書が議員により提出されました。この意見書では、主要農産物の生産や品種の保護に関連する内容が詳述されており、特に在来種の発掘・保護の重要性が説かれています。堀典義議員は、「市内の生産者を保護することは極めて重要であり、農業の振興に寄与するものになると考える」と述べました。
山香温泉風の郷についても今後の管理運営が議題とされました。新型コロナウイルス感染症の影響により指定管理者が資金的に困難な状況にあることから、議会はその今後の方針について協議を行った。その中で、行革・市有財産利活用推進特別委員会に情報収集を委ねることが決まった。
このほか、各種議案が可決され、関係議員の派遣についての議題も継続して議論されました。議員派遣の目的は、県内各地域での自治運営の見直しや意見交換であり、特に来年度に向けた具体的な活動を促進することが期待されています。
自由討議では、議員たちが様々な意見を交わし、今後市が取り組むべき多様な課題が浮き彫りになりました。議長は、議会運営や市の財政状況を考慮しつつ有意義な意見交換ができたことを評価しました。