令和2年9月23日、日田市議会定例会が開かれた。
議会では、各委員会の審査結果報告が行われ、特に新型コロナウイルス感染症対策予算に関する議論が注目を集めた。市民の安全確保を目的とした施策が次々と提案され、市の予算に大きな影響を与えることが示された。
また、総務環境委員会委員長の中野哲朗氏は、ハード面の対応として市庁舎の待合スペース拡充に向けた階段撤去工事について説明を行った。階段撤去に伴い、待合スペースが約3倍に拡大される見込みであり、コロナ対策としても効果があると強調した。
一方で、反対意見も根強く、議員の中には「階段撤去の必要性や住民の意見を十分に考慮していないのではないか」という疑問が呈された。居川太城氏は「市民の意見を聴くことが重要だ」と述べ、階段維持の必要性を訴えた。
採決結果として、議案第74号は原案から979万円を減額修正する修正案が全会一致で可決された。これに関し、反対意見を述べた中島章二氏は、予算の他の使い道を提案するべきだと主張し、一貫した議論を重視する姿勢が見られた。
また、教育福祉委員会においては、「新型コロナウイルス感染症対策」や「高齢者医療に関する条例の改正」など重要な案件が取り扱われた。特に、福祉政策の充実に関する議論も多く、地方自治体が抱える課題に対する真剣な検討が求められた。
最終的に、その日の会議では別途提案された意見書案が可決され、地方財政の充実と新型コロナウイルス対策に関する要望が国に対して強く取り上げられた。
このように、日田市議会では市民生活の向上と安全確保のために重要な議論が展開されており、今後の施策においても、市民の声を反映する形で行われることが期待されている。