令和4年第4回日田市議会定例会が、11月30日午前10時に開会した。
議長の石橋邦彦氏が開会を宣言し、全22名の議員が出席したことが確認された。議事日程においては、今定例会での議案や請願の審議を行うことが報告され、特に教育長の挨拶が注目を集めた。教育長の三笘眞治郎氏は、日田市教育大綱に基づき、今後の教育行政の方針を明確にすることを誓った。
具体的な審議に先立ち、まずは会議録署名議員の指名が行われ、佐藤功氏、井上正一郎氏、松野勝美氏が指名されたことが報告された。また、会期については21日間と決定した。
次に、合計12件の議案が上程された。この中で、議案第70号「日田市一般職員の定年等に関する条例の一部改正」が特に重要視された。原田啓介市長は、地方公務員法の改正に基づき、定年の引き上げについて詳細な説明を行い、2025年度から65歳定年制を導入することを明示した。
また、議案第71号では、給与改定により総額3749万円の増が見込まれており、特に若年層の初任給引き上げに注力されている。さらに、議案第78号では「令和4年度日田市一般会計補正予算」が提案され、11億3700万円の追加が計上されるなど、予算の充実が図られている。
その後、請願が付議され、3つの請願の趣旨説明が行われた。特に請願第4号は教職員と地域の連携強化を求める内容で、多くの議員が賛同の意を示した。一方で請願第6号では、消費税のインボイス制度実施延期が求められ、地域経済への影響を懸念する声が上がった。
最後に石橋議長は、次回の本会議を12月7日午前10時から再開する旨を示し、全ての議事が終了したことを宣言した。